福山和人

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ふくふく家族

第17回球根

チューリップの球根をたくさん植えたのだが、埋め方が深すぎたかも知れなくて、本当に芽を出すだろうかと心配していた。
そうでなくてもうちの小さな庭は北向で、花や野菜には申し訳ない具合だ。
春の太陽に球根は気がつくだろうかと、ずっと案じていたら、先日小さい芽を出していた。
3つ。いや、4つ。植えたのは50球。畳一枚より小さな土地にいっぱいに植えた。
それからまたいくつも芽を見届けたので少し安心している。

殺風景な冬の庭に球根を埋めたときは、春にたくさんの花が咲くという希望が持ちたくて、初めて50という数のチューリップを植えた。
希望を持つことで冬の心の寒さを乗りきろうとした自分を誉めてやりたかった。
実際毎朝薄ら寒い北向の庭を眺めるとき、春の陽気に揺れる七色のチューリップを想像して、心は温かくなったのだ。
そうこうしているうちに、夫が知事選挙の候補者にという話になった。
いろいろな不安に押し潰されそうになって泣きたい気分の時間が続いた。
私の心の準備が出来ていないうちに新聞に夫の顔写真が載った。
そのときは庭はまだ、ただの土の畑だった。
祈るような気持ちでチューリップの芽吹きを待った。
芽が出たら何もかもうまくいくようにさえ思えた。
ジンクスであっても、チューリップの芽吹きは私の心の支えだった。

そしてだんだん私の「ショック状態」もましになり、夫のために文章を書いたり絵を描いたりしているうちに、ある日気がついたら可愛い芽が少し遠慮しながらそこに顔を出していた。
特別の思いを持って芽を見た。写真に納めた。
今日は「つなぐ京都」の選挙事務所にお邪魔した。このブログの担当のSさんと打ち合わせをした。
外は春の陽気で、道中の車の中は暑いぐらいだった。
もうチューリップの花が遠い未来ではなく、現実味のある想像としてそこにある。

京都が変われるかも知れない。
もっと府民の暮しにまるごと取り組む府政が出来れば、きっとみんなの心にも花が咲く。
冬には、無事に春になって色とりどりの花が咲くように祈りながら、凍えた庭を眺めていたけれど、私たちの暮らしがもっと楽しくカラフルになる、そんな府政を選べる投票日。
たくさんの人に投票してほしい。
府民のための知事さんを選んでほしい。
実際に花が咲き乱れたらきっと「ああ、これか!こんな素敵な風景を手にするために50もの球根を植えたんだった!」と、冬の間にした選択を改めて誇らしく思うに違いない。

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