福山和人

福山和人

ふくふく家族

第27回呼名

うちの家ではふだんいろいろな呼名でお互いを呼ぶ。
主に親が子を、愛情を込めてへんてこなアダ名をつけて、呼ぶ。

自転車でヘロヘロして泣きべそをかいていた息子はヘナ・チョコゾー。
それからすっかり彼はチョコゾーになってしまったし、他にも痩せているからガリ・ビシャオだとかセンタク板之進だとか。
ゲームを止めないゲムオ。
なかなか言われたように動かないシンキ・クサオくん。
ちゅっちゅく太郎。

お姉ちゃんも脱衣所に3日ほど籠ってなかなかお風呂に入らないからシンキ・クサコちゃん。
チンタラポンコちゃん。
ガリ・ビシャコちゃん。
ヘリクツ・タレコちゃん。
その時々にいろんなことになる。いろいろな現象がそのままアダ名になる。

私は子どもらに怪獣オカラとか呼ばれる。
夫はオトラだが、これは夫が始めたように思う。
夫は私を針小棒大星人とかオオ・ゲサコとか。
夫の帰りが遅く夜顔を見なくて次に会ったときに私が「久しぶりやな~この頃全然会ってないやんー」と言うと「大袈裟やで全く。キミは針小棒大星人か!」のように言う。

このいろいろな現象を名前にするのはそもそも夫が始めたように記憶している。
夫は子どもを呼び捨てしたりチャンやクンをつけて呼んだり、アダ名でからかったり、そのときの状況に合わせて色彩豊かに呼ぶ。
夫の声に優しさがあるとき私はしあわせな気持ちでその声を聴いている。

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